Webデザインの理想と現実について

今回のテーマは、Webデザインについてです。
私は以前、Webデザインのオンラインスクールに入会していました。
そこで最初に感じたのは、自分が想像していた世界とは、かなり違っていたということです。
今回は、私自身が実際に経験して感じた理想と現実のギャップや、初心者が勘違いしやすい点を中心に、お話ししていきたいと思います。
副業として少しづつ実績を積んでいく方法もありますが、今回は、あくまでも本業として目指す場合のお話になります。
それでは、本題に入っていきましょう。
なぜWebデザインは在宅向けと言われるのか
近年、
「完全在宅で働きたい」
「フルリモートで安定した収入を得たい」
そう考える人が、急速に増えています。
その中で、在宅ワークの代表的なスキルとしてよく挙げられるのが、Webデザインです。
パソコン1台でできる。
場所を選ばず働ける。
需要もありそう。
そんなイメージから、Webデザインに興味を持つ方も多いのではないでしょうか。
Webデザインが在宅向けと言われる理由は、主に3つあります。
Webデザインが在宅向けとされる3つの理由
1つ目は、業務がすべてパソコン上で完結すること。
2つ目は、成果ベースで仕事が成立する職種であること。
3つ目は、インターネット環境さえあれば、全国どこでも仕事ができることです。
これだけを見ると、Webデザインは確かに、フルリモートと相性が良い職種だと言えます。
私が一時期Webデザイナーを目指した理由も、「Webデザインがやりたい」というより、在宅ワークで生活できるだけの収入を得たい、という思いが大きかったからです。
その中で、Webデザインなら自分に向いているのではないか、そう考えました。
想像と違った現実
私自身、新しいツールを使うことにも抵抗がなく、バナー制作や、WordPressを使ったホームページ作成なども、趣味の範囲で触れていた経験がありました。
そのため、
「そこまで難しくないかもしれない」
「なんとかなるのではないか」
そんなイメージを持っていました。
しかし、その考えは、学び始めてすぐに崩れました。
覚えることは、想像していた以上に多く、趣味として触る世界と、仕事として求められるプロの世界は、まったく別物だったからです。
率直に言えば、当時の私は、その環境や求められるレベルに対する理解が足りておらず、結果として、「場違いに感じてしまった」のだと思います。
また、
「もしWebデザイナーになれなかったとしても、趣味でやっているSNSに役立つなら、それでもいいか」
そんな、少し軽い気持ちも、どこかにありました。
しかし、私のようにそんな安易な考えで足を踏み入れると、同じように、場違いに感じてしまう可能性があります。
バナー制作で感じた最初の壁
例えば、初期段階で学ぶバナー制作。
オリジナルのバナーを作ること自体は、スマホアプリや簡易的なツールでも、デザインの専門知識がなくても、作成することは可能です。
私自身、Canvaでそれなりのものを作っていたため、正直、少し自信もありました。
しかし、仕事として求められるのは、そこではありませんでした。
求められたのは「再現力」
まず必要だったのは、どんなデザインでも、意図どおりに再現できる力です。
ネットで「バナー」と検索すると、さまざまなデザインが出てきますが、そうした多様なバナーを、同じように再現できなければいけません。
そのために行われるのが、バナートレース、いわゆる模写です。
プロのデザイナーが作成したバナーを見て、文字、余白、色、影、配置などを、一つひとつ確認しながら、できるだけ同じ状態になるよう再現していきます。
その作業を行うには、簡易的なツールでは限界があります。
多機能な、プロ仕様のデザインツールを使いこなす必要があるのです。
代表的なものとしては、AdobeのPhotoshopが挙げられます。
この段階に到達して、ようやく、オリジナル制作のスタート地点に立てる、という考え方です。
正直、まだ初期段階にも関わらず、地味で細かい作業に、この時点で投げ出したくなりました。
Webデザインに求められる幅広いスキル
さらに、Webデザインを仕事にする場合、Photoshopだけが使えればいい、というわけでもありません。
デザインツールだけでも、
Adobe Photoshop、
Adobe Illustrator、
Figmaなどがあります。
加えて、制作・実装スキルとして、HTMLやCSS、WordPressの構築・編集、STUDIOなどのノーコードツールの操作も、求められることが増えています。
現在のWebデザイン業界では、「デザインだけできる人」だけでは、仕事が成立しにくいのが現実です。
一般的にWebデザインには、
・見た目のデザイン
・ユーザーが使いやすい構成設計
・コーディング
・CMSの操作
・ノーコードツールの理解
といった要素が含まれます。
つまり、制作全体を理解していることが、前提になりつつあります。
デザインは感覚ではなく理論
Webデザインの世界では、見た目がきれいなだけでは、評価されません。
情報の伝わりやすさ。
視線の流れ。
文字サイズ、行間、余白。
色の心理効果。
マーケティングとの整合性。
例えば、バナーひとつでも、
「なぜこの配置なのか」
「なぜこの色なのか」
を説明できる必要があります。
これは、感覚ではなく、理論と経験の積み重ねです。
動画編集でも感じた「趣味」と「仕事」の違い
趣味と仕事の違いで言えば、動画編集も同じだと感じました。
動画編集に関しても趣味で触れていたので、正直、少し自信がありました。
しかし、仕事としては、色んな編集を再現できることが求められます。
そのため、映画やCM、テレビ番組にも使われるAdobe Premiere Proのようなツールを扱える必要があります。
ツール自体は、学べば基本操作はできるようになりますが、大変なのは、多くの機能を理解し、必要な場面で使えるようになること。
さらに、ツールは日々アップデートされていきます。
だからこそ、学び続けながら仕事として形にしているプロの方々は、本当にすごいと感じました。
このような本格的なツールを扱える方でも、趣味のSNSではそこまでこだわる場面もなく、プライベートで使用する場合はCanvaなどの簡易的なツールを使用している人が多いという印象も受けました。
ロゴ制作に見る「こだわり」の世界
そして、こだわりの違い。
例えば、ロゴ制作。
一見シンプルだからこそ、短時間で簡単にできるものだと思っていましたが、実際の制作工程を見ると、素人目にはほとんど違いが分からないような微調整を何百回も繰り返し、やっとひとつのロゴが完成していました。
色をほんの少し変える。
形をわずかに調整する。
本当にデザインが好きでなければ、どこに、なぜ、そこまでこだわるのか。その判断自体が、難しいと感じました。
ラーメンに例えると分かりやすい
この感覚は、身近なものに例えると、分かりやすいと思います。
例えば、ラーメン。
本当にラーメンが好きで、強いこだわりがある人でなければ、全国で評価されているラーメンと、地元で人気のおいしいラーメンの違いを、見分けることさえ、難しいのではないでしょうか。
もし、その違いに気づけないのであれば、全国で評価されるラーメン店を目指しても、どこを突き詰めればいいのかは、見えてきません。
デザインも、本当に好きでなければ、こだわること自体が難しい世界だと感じました。
AI時代のWebデザイン
そしてもう一つ、これからの話として外せないのが、AIの存在です。
Webデザインの仕事も、AIの影響によって、すでに少しずつ変わり始めています。
一部の作業はAIが担うようになり、人に求められる役割も、以前とは変化してきていると感じます。
だからこそ、これからのWebデザインには、変化に柔軟に対応し、日々、最新の情報にアンテナを張る姿勢が、より重要になっていくのだと思います。
完全在宅を目指すなら考えておきたいこと
Webデザインで、完全在宅を目指す場合、特に重要だと感じたのは、以下の点です。
・細かい作業を苦にしないこと。
・改善や修正を何度も繰り返せること。
・デザインとロジック、両方に興味があること。
・学び続けることに抵抗がないこと。
Webデザインは、「一度覚えたら終わり」のスキルではありません。
完全在宅を実現できる可能性のある職種ではありますが、その一方で、
・習得難易度は低くない。
・競争環境は厳しい。
・継続的な学習が必須。
そうした現実もあります。
だからこそ大切なのは、「なんとなく憧れる」ではなく、仕事内容と、求められるレベルを理解した上で、選択することだと思います。
この動画が、完全在宅を目指すあなたにとって、冷静に判断するための材料になれば幸いです。



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